自由律俳句。
君と金魚を見るということ
何が本当かペンのにぶい光
何か告げるような雨音に目覚める
なんにもないソファーに座る
いっぱいになる一度だけすくって
陽の暖かさしみじみと歩く
いつまでも待てず夕凪
珈琲入れた夏のゆくえ
晴れ渡って金魚鉢ひとつ
部屋の底から破れた写真が出てきた
海遠い街浅く息する
何もない町に君が来ている